白内障
-
2020-01-11
院長コラム
白内障とは、本来透明である水晶体が年齢とともに硬くなり白く濁って視力が低下する病気です。水晶体は、目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせるはたらきを持っています。
30歳代後半には老眼として症状が現れます。
70歳代では80%の方が「かすむ」「ぼやける」「まぶしい」といった症状を訴えます。
《初期の場合》
視力の低下や目のかすみが日常生活に支障が無い初期の段階では点眼治療が基本です。ただし、水晶体が透明になるわけではなく飽くまでも進行を抑えることが目的です。
《生活に支障が出てきた場合》
外科的手術が行われます。現在では「超音波乳化吸引術」が一般的です。濁った水晶体を超音波で粉砕して取り除き、人工水晶体を挿入します。視力の回復は見込めますが人工のレンズにピント調節機能はないため手術後もメガネなどによる視力の矯正が必要な場合があります。