毎週水曜日は院長の健康講座
今週のお題は『脂肪肝』

お酒の飲み過ぎなどが原因で起こる脂肪肝。ですが、お酒を飲まない人にも注意が必要なのです︕

中性脂肪が肝臓に蓄積されておこる脂肪肝。
成人男性の約30％　成人女性の約15％　の方が脂肪肝というデータがあります。
糖尿病を発症している方においては、男性60％　女性30％　と2倍の発症率になります。

中性脂肪が肝臓に蓄積されるメカニズムは、食事の後、糖質・脂質は小腸でそれぞれブドウ糖・脂肪酸に分解され肝臓に運ばれます。
肝臓で、使い切れなかったブドウ糖や脂肪酸は中性脂肪に変換され蓄積されます。
脂肪肝には「アルコール性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪肝」の２つがあります。



アルコール性脂肪肝はアルコールの解毒作用が過多で肝機能が低下し、中性脂肪の排出能力が低下することで発症します。
一方、非アルコール性脂肪肝は、遺伝性や食事、運動不足で発症します。
お酒を飲まなくても、「脂肪肝」になる可能性は十分にあります。
脂肪肝が進行すると、炎症によって肝臓が繊維化し硬くなり肝硬変、更に肝臓ガンに至ります。
吐血も伴います。



血液検査ではＡＬＴ＜３０　と合わせて　ＡＳＴ＜３０　を確認しましょう。

今一度、食事内容と運動量を見直しましょう︕