ブログ

嚥下障害

毎週水曜日は院長の健康講座
今週のお題は『嚥下障害』

嚥下障害とは食べ物を「飲み込めない」という障害です。原因は

①口腔や咽頭の病気
②脳血管障害やパーキンソン病など神経や筋肉のトラブル
③加齢に伴う機能低下

最も注意するべきは③です。

食べ物が喉頭まで送られてきた時、本来は嚥下反射によって喉頭蓋(こうとうがい)という弁が気管をフタして食道へ流し込みます。



しかし高齢者の場合、嚥下反射の低下、フタをする筋力の低下によ ってフタが不完全となり誤嚥を引き起こします。
また、歯のトラブルも咀嚼が不完全となり誤嚥を引き起こす原因となります。

薬の副作用にも注意が必要です。
アレルギー症状に処方される抗ヒスタミン剤は唾液分泌の低下を引き起こし誤嚥の原因にもなります。
うつ症状に処方される向精神薬は嚥下反射の低下を引き起こす原因にもなります。

嚥下障害の症状は、むせ易い、咳き込み易い、声のかすれやこもり感 などです。
簡単な検査方法は、30秒間に唾液を3回飲み込めたらOK︕
喉に手を当ててゴックンを感じて下さい。

予防改善法
舌・頬・口の運動
首・歯茎のマッサージ などです。

多くの高齢者が誤嚥性肺炎で亡くなられます。

日頃から予防を意識しましょう︕