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腎臓の働き

毎週水曜日は院長の健康講座
今週のお題は『腎臓のはたらき』

腎臓はコブシくらいの大きさをしていて、腰の辺りに左右1つづつ配置されています。



腎臓の主な働きは5つ
①尿を作る
大動脈からじゃんじゃん入ってくる血液をろ過して老廃物や不要を排泄します。
その量 約1.5リットル/日
この機能が働かないと、尿が排泄されず尿毒症になってしまいます。
②イオンバランスの調節
血中イオン(ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、リン、重炭酸イオンなど)の量を調節して体内を常に弱アルカリ性 ph7.4±0.05 に維持しています。
この機能が働かないと、体にむくみが生じます。
③血圧の調節
レニンというホルモンを分泌することで血液の水分量を調節し血圧を調節します。
レニン・アンギオテンシン・アルドステロン系という機能です。 この機能が働かないと、高血圧になってしまいます。
④血液(赤血球)を作る
エリスロポエチンというホルモンを分泌して骨髄の造血細胞を活性化し、赤血球を作ります。
この機能が働かないと、貧血になってしまいます。
⑤骨を強くする
腎臓でビタミンDが活性され、骨のカルシウム吸収を良くしています。この機能が働かないと、骨が弱くなってしまいます。



腎臓の機能低下の原因の1つに糖尿病があります。糖尿病は食事や運動で予防することが可能です。
日頃から注意しましょう︕
腎臓の機能が悪くなると透析を受ける必要があります。