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肩腱板損傷

毎週水曜日は院長の健康講座
今週のお題は『肩 腱板損傷』

腱板というのは肩関節にあるスジの集合体のことです。



手を内側から外側へ動かす時に働く4つの外旋筋郡の腱(スジ)の集合体です。

これを損傷すると50肩のような症状が出ます。
・後ろに手を伸ばすと痛い
・髪をくくる時に痛い
・エプロンの紐を結ぶ時に痛い



しかし、手を前に挙げる動作は比較的できる場合が多いです。
これが50肩とは違うところです。
40歳代から発症しやすく60歳代が最も多くみられます。
女性よりも男性のほうが多いです。
MRI撮影をすると損傷が確認できます。レントゲン撮影では確認できません。
損傷の原因は、加齢に伴う腱の劣化。それに加えて、重労働やスポーツによる使い過ぎなどです。
肩の打撲によって受傷する場合もあります。
ほとんどの場合において保存療法が行われます。
6ヶ月くらいで症状が軽減することが多いです。
「50肩を発症した」と思っている方のほとんどが実はこの腱板損傷であることが多いです。